今回は、みんな大好き「時間」基、「時」についお話ししようと思います。
意識して考えたことなどないかもしれませんが、世の中には「時」をテーマにした創作や逸話が溢れています。
古くは時を超えて様々な時代で度々目撃された謎の紳士サンジェルマン伯爵の話から始まり、
誰もが知るあの映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズも 過去 現在 未来を行き来する話でしたし、 国民的アニメ、あのドラえもんも未来からやってきた猫型ロボットですよね。
実質連載30余年※1 未だにコアな人気を誇る
ジョジョの奇妙な冒険でも、ジョースター家の宿敵であり、第三部ではラスボスとして承太郎と名勝負を繰り広げた、あのDIOのスタンド能力※2 も時を止めるというものでした。
ところで、お気づきでしょうか。
このような逸話や作品にて往々にして共通しているのは、「時を操る能力」がキーワードだということ。
「時」を操る つまり支配するということは、何を意味するのか
そこには、我々人類の永遠の羨望が込められていると思うのです。
そもそも現実問題、我々は逆に、時に支配されて生きています。
我々がどうあがいても、時は延々と進みつづけます。
マーシーも歌ったように「時間は立ち止まりはしない」※3 のです。 そう、決して誰も制御できず、ただひたすら黙々と進みつづける「時」
そんな「時」を支配できるというのは、もうすべてを支配するに等しいわけで それは永遠の魅力を秘めているのでしょう。
だからこそ、「時をテーマにした」基、「時を操る能力」をテーマにした作品がまた、人を魅了して止まないのですね。きっと
しかしながら、ひねくれ者の僕は考えるのです。
だからといって なぜ人は、そうまでして「時」を支配したがるのかと
そこには、たしかに我々は時に支配されて生かされている側の身、下克上宜しく 逆に支配してやりたいという単純な思考を超えた何かがあるのではないかと
導き出した結論は、人は「怖い」のだということ
そう、人は「時が怖い」のだと思うのです。
なぜなら、時は死を司るから
時が進めば、人間は老い、やがて死ぬわけです。
しかし、その根本の「時」は誰にも止められないわけですからね
つまり、そんな時を止められたなら 死をも克服できるわけです 理屈的には (多分、、、)
だからこそ、人は「時の支配」に憧れるのでしょう。
以前の日記で人間の潜在的な恐怖のはなしをしましたが、この「時の恐怖」も、本来、人間がもつ潜在的恐怖と論じた先人が居てもおかしくないと思います。(事実、僕が識らないだけなのかも)
また、音や落下のように、恐怖することが防衛には繫がらないのも※4 「時」を完璧な恐怖に仕立てあげています。
どれだけ怖がっても、それ(時間の進行)を回避する術にはなりませんから
ある意味最狂かもしれません。
まさに「死へのカウントダウン」だれもその「死の宣告」を止めることはできない
これも、僕のあの点滅恐怖に通じているのでしょうね
世の中で、最も怖く、そして最も惹かれるもの
それが、「時」
そんなことを思いながら、最後に、時が関わる作品の中で、とっておきの興味深いものをひとつだけ紹介したいと思います。
「ワルキューレの冒険~時の鍵伝説~」というゲームを知っているでしょうか
これまた古いファミコンのソフトで、
内容的は後のゼルダや聖剣伝説、イースに代表されるようなアクションRPG(アドベンチャー)の始祖といったかんじで 主人公のワルキューレを操作し冒険していくのですのですが
何せ当時のファミコンは日本語が表記されないのが当たり前、アルファベットのみだったので、勿論ただゲームをプレイしただけでは、まったくストーリーも解らぬまま、、となるのが茶飯事で
僕もご多分に漏れず 当時小学生だったこともあり、「よくわからないゲームだな」くらいの感想で、結局クリアせず※5 記憶の彼方に眠らせていた そんな作品でした。
ところが、大人になり久々にこのゲームをプレイする機会を得た※6のです。その際、当時はプレイに精一杯で、全く気にすることもなかったストーリーが今更ながら気になり 調べてみたのです。
それはまさに時にまつわるとても興味深い内容でした。
以下は僕なりの解釈も交えてその概念を連ねたものです※6
その世界では昔、人間は永遠の命を与えられていました。永遠に生き続ける中で 人々は互いに憎しみ 争いを繰り返しすようになりました。
そんな憎悪いつしか人々の心に悪魔を生み出しました。
それを見かねた神が、巨大な時計台を作り(つまり時間という概念をつくったと)
人間に「生」と「死」を与えることし それを受け入れた人間たちには「寿命」を与えたかわりに心の悪魔を「無限の時」とともにその時計台に「時の鍵」で封じ込めたのです。
人は、寿命を手にいれたことで、短い人生を精一杯、そして労る気持ちをもって生きるようになりました。
こうして平和がおとずれたかに見えました
しかし、死を恐れた男が 時の鍵を盗んで封印を解いてしまいました。
それによって放たれた憎悪の心が悪魔となり 世界をまた破滅へ導いたのです。
そんな人々を救うため時の鍵を取り返し再び「封印」するため、遣わされた神の子ワルキューレ
如何でしょう
永遠の命が果たしてほんとうに幸せなのかという
また、一風変わった考えさせられるものがありますよね
レトロゲームの中にはこんな隠れた深いメッセージ性があったりするので 面白いんです。
ま、それがゲーム内では全く伝わらないのが残念なのですが、、このように後々知る愉しみは 格別であることもまた否定はできないということで
さて、今回も色々思いつくままに綴ってみましたが、皆さんも この機に「時」について思いを馳せてみては如何でしょうか
では次回
※1 6部以降はジョジョタイトルではない。
※2 その名も「時間よ止まれ」シンプルがかっこいい好例だと思う。
※3 ブルーハーツの楽曲「俺は俺の死を死にたい」のワンフレーズ マーシーの老いと死に対する考えが反映された歌詞が秀逸
※4 過去記事 「その感情はどこからやってくるのだろう」参照
※5 そもそも難易度が高く無理だった。
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※6 公式のストーリー解説と若干表現違ってもご容赦をm(_ _)m あくまで僕の言葉 記事なので
~おまけ~
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