僕は、どうやら昔から「周り」に影響を与えるタイプの人間のようです。
僕の通っていた高校は同じ中学出身の同級生はほほ居ませんでした。(女子数名、男子に至っては僕と他1名)
無論、クラスでは同郷皆無。僕一人 まさに「未開の天地」でした。
そんな中で、友人に恵まれ それなりに楽しく過ごせたのは、この持ち前の影響力に助けられた部分も大きかったのだと思っています。
「ドラクエ、FF、ガンダム、ジョジョ」どれかに精通していたら友達なんか簡単につくれた時代※1でしたから 尚更 友人を作るに時間は有しませんでした。
二年生にもなった頃には皆で「熱くMSについて語る」のが日常になっていました。
その日も、いつものように、友人の一人が持参したホビージャパン※2 の最新号を皆で囲み読みながら
「MG※3 の新作、またドム見送りになったってよ」
「ふむ、このタイミングで急遽、GP02※4 だもんな」
「やっぱり、ドム※5 の前に布石としてボリュームあるMS※6 を投入したかったんじゃない?今までのMGでボリュームあるのって強いてゲルググ※7? 」
「まあ、ゼフィランサス※8 既に出てるから、それに合わせてのチョイスだろ」
「ゼフィランサスとかいうな 劇中では試作一号機で通してんだろ」
「え、じゃあGP※9 もダメ?」
というように、興味がない人間からしたら異次元の会話を堂々と繰り広げていました。
すると、クラスメイトの一人が、僕たちのATフィールド※10 をこじ開け 侵入してきたのです。
「お前らさ、毎日そんな話してるけどそれってなんの役に立つの?」
一瞬、呆気にとられました。彼の言っていることがよくわからなかったのです。
少なくとも僕は、これまで趣味をはじめたり、
ものを好きになるときに、「これは役に立つから」と考えたことはありません。今でもそうですけれど
好きなものは、自然と夢中になるもので、そこに理由とか理屈なんてないと思っていた、、というよりそういう体験しかしてこなかった為、突然のことに面食らいはしたものの、そこは素直に「役に立つか否かを考えてから、趣味を「選ぶ」そんな考え方する人もいるんだ」と感心すら覚えたのですが、、
ふと、我に返れば ケンカを売られているのは一目瞭然 こう見えて案外キレやすい僕は、、、
このあとの顛末は敢えて書かないことにしましょう。※11
職員室へ呼び出されるような失態にならなかったことだけは付け加えておきます。
さて閑話休題
そんな事件?をきっかけに、当時、高校生だった僕はこの「役に立つ」ということについて自分なりに考察してみたのでした。
まず最初に思ったのは、「役に立つ」とは即ち益があるということ、「その行為を行うことによって、人生の別の部分で益が得られる」という発想は、つまり「その行為」はあくまで「目的のための手段、道具」に過ぎないわけで、そこに「愛情」とか「熱意」は生まれない(にくい)んじゃないかなぁということ
例えば、本当に野球好きな少年は「スポーツすることは身体を鍛えるのに役立つ」とか「試合でいい結果が出せたら推薦貰えるから」とか、そんなことを考えて野球を好きになったのではないと思うのです。
まあ、「プロ野球選手になりたい」などという「目的」は「まず先に、「本当に好き」な気持ちがあって芽生えるのでしょう」
まず第一に「稼げるから」とか「モテたい(今どきナンセンスかな)」などの理由が念頭にくるようでは、本当に「それ」が好きなのか甚だ怪しく思えて仕方ないのです。
そう、誰かがいったように好きに理屈なんてないのです。 と、僕も切に思います。
そもそも、そうでなければ「それ(趣味と思っているモノ)」に対して失礼だとさえ思うのです。
これは、以前の記事でも、少し言及した※12 僕の変わった部分なのですが、例えばその「趣味」を擬人化つまり、人間として捉えて考えるのです。
その場合、「役に立つ」という理由で選ばれたその彼、また彼女は果たしてどう感じるでしょう
彼(彼女)自身に魅力を感じたのではなく
あくまで、「利用できる」から選んだのだと知れば深く傷つくでしょう。
これを人間の恋愛当てはめれば一目瞭然ですよね
こういう考えは、つまり「利用価値があるから、付き合う」と同じだと思うのです。
そこに「愛」なんてないでしょう
つまりはそういうことです。
しかし、一体「役に立つとか立たない」とは何なのでしょう。
それは、前回の記事で扱った「正義」に同じく「各々の主観、視点によっていくらでも変化する」ものだということだと考えます。
これは、もう小学生の頃から考えていることですが、我々が住むこの「地球」を擬人化してみるのです。
もし、地球が人間であれば、我々生物は、その体内に潜伏するガン細胞だと思うのです。
我々は、「生きていく上で、地球の環境を常に破壊しつづけています。」
これは、地球にとってこの我々の存在は「癌」でありまさに不易
地球からみれば、我々の存在自体が「役に立たない」わけです。むしろ邪魔といえるでしょう。
時偶起こりうる自然災害も、そうした地球からの我々への抵抗なのかも、、などというとオカルト的に成りかねないので これ以上は辞めておきましょうm(_ _)m
まあそんな考えをもっていた僕としては、「ならば、役に立つとか立たないとか考えて生きること」
自体がふと、時にナンセンスに思えるのかもしれません。(潜在的に)
因みに、この僕の「地球擬人化論」を中学の頃、友人にドヤ顔で意気揚々と説明してやったのですが、返ってきた反応は
「ああ、それ うちのおふくろも、昔同じこと考えたことあるって言ってたわ」
なんと、友人の母が同じ論を思いついていたとは、、こんな狭いコミュニティでこれなのですから
実は案外、この思考は 割と皆思っていることなのかも、、
と 中学生ながら母親のことを「おふくろ」と呼ぶ 少し大人びた友人の澄ました横顔を視ながら ドヤ顔の自分を恥じるのでした。。
さて、皆さんはどうなんでしょうね
ここで、締めの閑話休題
このように僕は基本的に好きなことに対して「益無益」は考えません。
それはこのブログも同じです。
もちろん、一番最初の記事にも綴ったように「人生を変えたい」という目的はあります。しかしそれは
「文を書くことが好きだから」、その「目的」のために「ブログを選んだ」のです。
ただ人生を変えるため、役に立つからではないのです これは、先述の「プロ野球選手になりたい心理」と同じだと思っています。
まず最初に「好き」ありきでなくては 趣味趣向とはいえない そう思うのです。
ところで、こんなことを綴りましたが、当ブログではそんな僕の拘りの趣味や感銘、影響を受けた様々なモノをAmazonさんへのリンクとして紹介しています。
是非皆さん、僕の思い入れあるチョイスの品々 覗いてみてください。
紹介している品でなくても構いません。
Amazonをご利用の際は、僕のリンクから 貴徳な方は是非 m(_ _)m
何だかんだで、それより暖かいコメントやスターを頂けるのが嬉しいんですけどね( ̄ー ̄)
読者の皆様 毎度たくさんのスター本当にありがとうございます。
今後も応援くだされば、さらに面白い記事を書き続けてみせます こうご期待
※1 とはいうものの個人の感想ですので、ツッコミはご容赦m(_ _)m
※2 日本を代表する老舗模型雑誌。中~高校時代はまさに僕のバイブルでした。今でも気になる特集あればたまに購読してます。
※3 1/100ガンプラの規格の一つ Master Gradeの略。1995年 ガンプラ15th記念で開発された。コックピットの再現は勿論、内部フレームまで作り込まれていたり、そのクオリティが話題を呼んだ。いまやガンプラの主軸といっても過言ではない。
ちなみに、なんのことやら~という方はこちら覗いてみてください こんな感じのシリーズです。

ガンプラ MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0 (機動戦士ガンダム)
- 発売日: 2008/07/26
- メディア: 付属品
また、いずれ 模型論も記事にはしたいですが
これも期待していてください
※4 OVA機動戦士ガンダム0083 Stardust memory
に登場するMS ガンダム開発計画で製造された試作機のうち 核弾頭を搭載したヤバい奴 ガンダムタイプなのに重量感あるデザインと悪役顔が渋い
※5 MS-09 ジオン軍の重MS TV本編では、第24話「出撃 トリプルドム」にて、黒い三連星の駆る3機のみ登場だが、その後宇宙戦用のMS-09R リックドムが登場し 設定や後付けではしっかり量産機として描かれていたりする。この重量感なのにモチーフはなんと忍者だったり
こちらもMGでどうぞ
※6 ガンダムシリーズに登場する兵器「モビルスーツ」Mobile Space Utility Instruments Tacticalの略
つまり戦術汎用宇宙機器といった感じ。
※7 MS-14 一年戦争末期に生産投入されたジオンの量産MS ビーム兵器を標準装備しているが、白眉は、そのスペックで、数値の上ならガンダムを上回る性能を有する。ゲルググの投入があと数ヶ月早かったなら~などとifを空想するもマニアの定石
※8 所謂、球簾 のことだが、ここではガンダム試作一号機 GP01の愛称 GPシリーズは愛称に何故か植物の名を冠する。ちなみに先述の試作二号機ことGP02A サイサリスは鬼灯
※9 Gundam Project の略 ガンダム開発計画
※10 新世紀エヴァンゲリオンに登場する いわゆる絶対領域?
ここから~一歩も通さない
理屈も 法律も通さな~い♪ これわかったひとは是非コメントください
※11 あくまでノンフィクションですが誇張表現は御座います故
※12 過去記事 その感情は何処からやってくるのだろう 其の二 参照