~はじめに~
今回の記事での内容は科学的根拠があるものではありません。あくまでこれは僕の「妄察」※1 ですので悪しからず 鵜呑みにしてはいけません
尚、読むにあたり予め過去記事「思い出は美しいからこそ語りたいモノ」をお読みいただくとより楽しめるかもしれません。
僕は以前、小中学生相手の仕事をしていました。
その頃のお話です。
子供はいつの時代も好奇心旺盛です。とくに中学生はそれが顕著
その日も僕のガンダムトークショーを強請る中学生からこんな質問が
「先生、ガンダム作品で一番お薦めってなんですか?」
僕「そうね、ガンダムっいっても君たち世代は、やっぱり種※2 とか00なんだろうけど やっぱり、UC軸の作品観て欲しいよね」
「UCって? ユニコーンのこと?」
「ああ、そうねユニコーンもUC基軸なんだけどね 要は世界観 Universal Century 略してUC」
「あ、もしかして宇宙世紀とかいうやつ?」
「ご明察よく知ってるね そう、いまの我々でいう「西暦」みたいなもの ま、実際 結局は西暦の延長線上の話ではあるんだけど、、ああ00のとは違うよ※3」
「ふーん、よくわかんないけど 結局その中で某が一番好きなの?」
「失敬m(_ _)m そうね、まぁTVシリーズならZ かなぁ」
「あぁ、お父さんが好きなやつだ! じゃあ先生も懐古厨なんだぁ」
出ました懐古厨、、、また どこかできいたような僕の心を折れさせる毒ある表現に面食らいつつも
「あのなぁ、そうはいうけれど 名作なんだよ
そんなこといってると 君は刻の涙を見る※3ことになるぞ」
「なに、それ面白いけど わけわかんない
中二病だよね~」
ちゅ、、ちゅうに、、
渾身の皮肉カウンターのつもりが、寄りによって、また毒で跳ね返されるとは、、、、
本当に悪いのは、重力に魂を奪われた人間たちだ!!※5
(心の叫び)
本当に無邪気とは、怖いものだとこの時、改めて思ったのでした。
ところで、この中二病という現代スラング は、
伊集院光さんが言い出したとかなんとか とりあえず 中学二年という多感な年頃にありがちなファンタジーや空想の世界に浸り妄想したり影響を受けたりする嗜好を揶揄する といった まさに超絶毒表現
いまのご時世、先日のLGBTの話ではないですが、「マニアやオタクが市民権を得ている」ような時代ですから 中二病だといわれても、揶揄どころか、それを個性と捉えて 逆に喜んでしまう子たちもいるでしょう 中には自ら中二病キャラで目立ちたいなんて、ザラでしょうかね
あれ、なんか僕と感覚似てるかも、、
しかし、まあこの言葉自体は1999年あたり、つまり前世紀末から使われており やはり当時 高校生だった僕たちの感覚では、もし自分が「お前、中二病だよな」などといわれでもしたものなら、大変なことになってましたよ 多分。そもそも高校生なのに中二病だなんて、、
ところが、大人になって思ったのです。
「自分て、中二病なんじゃないか?」
例えば、当ブログ内容はもとより タイトルなんかも、見る人からすれば もう中二病ですよ
でもね、気付いたんです
「こういう嗜好を脇目も降らず平然と吐き出すのって楽しいんだ」ということに
そう、僕の持論では、「中二病は大人になってからが真骨頂」なのです。
中二病といわれるように大抵は思春期に発症しますが、その後 成長していく中で、その恥ずかしさやそんな自分に絶えられなくなり 快方にむかい、大人になれば もうすっかり完治してしまう。そんな人が大半なこの病。
思春期というのは「恥ずかしさを感じる」時期でもあります。それはもちろん第二次成長過程でのメカニズムなのでしょうが、
女子はともかく、男子でさえ温泉や風呂で裸を晒したくないとか プールの着換えも然り 自分の歌声を聴かれるのが嫌で音楽の授業憂鬱だったりect
と まあ何かと皆さん思い当たる節はありませんかね(なかったらm(_ _)m)
ともかく、大人になれば大したことない事にも敏感に恥ずかしさを感じてしまう。
だからこそ、自分の中でせっかく生まれたその「独特な世界」を、沈めること隠すこと そして終わらせることに必死になるのだと思うのです。
それが思春期
だから、この中二病の真の部分を生かせなかった
人って無数に存在してると思います。
して、そんな風にしてこの病を克服してきた大人は、誰しもその「過去にはもっていたはずの独特な感性」をも封印して生きているのはないかとね
もちろん知らずのうちに
こんなしがないただの駆け出しブロガー(にもなれてはいません)が、言うのは大変烏滸がましくはあるけれど、大人になって「中二病」は才能といえるんじゃないでしょうか
作家もそうですし、画家や音楽家、映画監督に至るまで、所謂 「クリエイティブ」を生業にしている方々って 得てして そういうところがある人多い気がします。
まあ、気がするだけではほんとはダメなんでしょうけど
でも、やっぱり 自分の中に眠ってる個性を外の世界に放てるのがアートだと思っているので
人は自分のことは棚において、他人のことはよく視えるという不思議な生き物
ですから、誰かの受け売りの薄っぺらい言葉や、熱意のない説得、欺瞞に満ちた愛の言葉など、すぐに見透かされてしまうものです。
その意味でも、この「内から湧いてくる独特な感覚」というのは、嘘偽りがないので、
人の心を素直に捉えるのではないでしょうか。
僕はそう思っています。たかが「中二病」されど
それはれっきとした才能の欠片
皆さんも、もし自分の中に眠っている「人にはとても見せられない独特な感覚」を自覚しているなら
一度 吐き出してみては如何でしょうか
吐き出してみるのはとても楽しいですから
僕のこのブログのようにね( ̄ー ̄)
ま、この本文自体が中二病なのはいうまでもありませんが
というわけでまた次回
※1 これは僕の造語です。気にしないで 、、と思ったら 検索ヒットしました汗 世の中なかなか孤高のオリジナルは難しいようで、、(p_-)
※2 機動戦士ガンダムSEEDのこと。2002年、21世紀初のガンダム作品として、それまではUC軸作品しか名乗れなかった「機動戦士」を名乗る、、
ファンには申し訳ないが、僕も万能ではないですから、決してすべての作品を好きにはなれません!
ということで察してくださいm(_ _)m
※3 2007年放映の「機動戦士ガンダム00(ダブルオー)」はシリーズとしてはじめて、そのまま西暦を舞台にした作品。
※4 僕が大好きなシリーズ二作目「機動戦士Z(ゼータ)ガンダム」の次回予告に流れるナレーション
「君は刻(とき)の涙をみる!!」確かに中二病感満載
※5 Z最終回「刻を駆ける」にて、主人公カミーユの名台詞