奇特な世界へようこそ~僕の思考回路~

僕ことURAKIが綴る目眩く思考・嗜好・そして志向の世界へようこそ。貴方にニッチな体験と出会いをお届けする そんな雑記をご賞味下さいm(_ _)m

アニメじゃない~アニメ実写化についての持論~


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前回の記事にて、アニメについて言及しましたので、今回は少し、アニメに関連して思うことを吐き出したいと思います。

テーマはずばり「アニメの実写化」について 

ここ近年(僕の感覚でいう近年=2000年代に入ってから)、アニメ実写化という作品(映画なりドラマなり)が製作される度に
賛否両論が巻き起こるのが通例になっていますよね。
アニメの実写化という作品自体は古くから存在しており、それこそ昭和の後期(80年代のアニメブーム期にも)多数、製作されていたわけで 特に目新しい手法でもないのですが、、上記のように近年 人気アニメが実写化される度に議論が巻き起こるのは、やはりネット社会ならでは むしろ、ネット社会になったことにより誰もが抱えていた意見を世間へ発信することが容易になったことで、今まで、表層(世間)へ湧くことがなかった思念が具現化しただけだとも言えるでしょう。
何やら難解な言い回しになりましたが、、要するに、個々人の意見が容易に伝わる時代だからこそ
の現象だなと思うのです。

ちなみに賛否両論とはいいましたが、とくに注目したいのが「実写否定」意見がかなり多く存在しているという事実。

例えば2009年にハリウッドで実写化された『DRAGONBALL EVOLUTION』は、記憶に新しいのではないでしょうか
勿論、鳥山明原作の大人気漫画が原作ですから、
当時 もの凄く話題になりましたね。

ドラゴンボール自体が80年代~90年代に少年期を過ごした我々世代にしてみれば、もう知らない人間はいないくらい認知度と人気があり、その証拠に現在でもリメイク作や続編が作られ続けていますし、また80年代の少年が大人になり、親子二代でファンも珍しくない そんな作品です。
ちなみに、、こう持ち上げてみましたが、僕自身は言うほどドラゴンボールフリークではありません。
ただ正にブームはリアルタイムで経験していますので、それなりに愛着はあるかなという程度です。
ですので、「ドラゴンボールの思い出を語れ」といれたら 「ドラゴンボールZ(TV)で、いつまで経ってもフリーザ戦が終わらなかったな(体感3年くらい 汗)」とか「人造人間がハッサンに似てるなあ ※1」とか そんなくだらない思い出しかないので、、ファンの方には申し訳ないのですが
ちゃんと愛着はありますから

、、説得力ない、ですね。 ハイm(_ _)m


さてさて、脱線し過ぎたところで、、閑話休題
このドラゴンボール実写化についてもそうでしたが、反対や否定的な意見を発信するのはやはり熱心なファンが多いんですよね。
自分が思い入れのある作品(アニメに限りません)が
まったく別の形にされて世に出る ということに
憤りを感じたり、歯痒い気持ちになるという心理

これは僕なんかはよく理解できます。
皆さんは如何でしょうね

もしこの気持ちがまったく理解できないというならば、それはおそらく「何かに真に夢中になった」経験がないのかもしれません。
少なくとも僕はそう思います。
ここでは、便宜上 この「気持ち」がわかったという体で話を進めたいと思います。

実写化に否定的な意見については理解したわけですが、では、肯定的な意見を述べる人達の心理は一体どんなものなのでしょう。
例えば、否定派に作品愛があるのなら、その逆で愛着がない、アニメに興味がない人間が実写化賛成なんだろうと、単純化して考えてしまうのはどうもナンセンスな気がします。

アニメーションというのは、言ってしまえば人の手によって描かれた二次元世界の創作物です。
我々がこの三次元の世界では表現できない事や動きをアニメーションなら二次元の世界で、いとも簡単に表現できるわけです。
例えば、空中浮遊、テレポート 以心伝心 死人が蘇るect およそ現実世界ではあり得ないことをそれこそ、極端にいうならペン一本で表現出来てしまう世界なんです。
それはとても素晴らしいことなのですが、この「現実では不可能なことを表現する」ということに対しての心理の違いが今回テーマにしている「実写化賛否」に関わっていると思うのです。

実写化賛成の人間の心理はおそらく、アニメーションは現実ではあり得ないことを再現するための「手段」と捉えている つまり、本来であれば実際に体験したいことを代わりに表現する  所謂、代償とか昇華でしたっけ たしか保健体育で習ったよう な気がしますが、、 多分 そんな感情なんだと思うのです。

車好きな人が、自分がどうしても乗りたい車に手が出せないので、代わりにプラモデルを作り部屋に飾る心境 といえば分かりますでしょうか

この場合だと、プラモデルはあくまで願望の代替えであって 本当に欲しいのは「実際の車」なのです。
ですから、こういう人にとってプラモデルとはあくまで心を満たす代替え品に過ぎないのです。
余談ですが、僕の一番の趣味がこの模型製作なのですが、大人になった現在でも作り続けているのは、プラモデルを決して「代替え品」と思ったことがないからかもしれません。
本当に好きならそのキット※2を作り飾り眺めること自体が至福なはずです。
大人になり、プラモデルを作らなくなるのは、きっと元々、「本物の代わり」と意識していたからでしょう。大人になって、好きな車に乗れたならもう不要なのです。

さてさて、再度脱線してしまいしたm(_ _)m
本題に戻りますが
このように、「実写が至極」という考えならば、
当然、アニメーション(現実の代替え)が、ついに生身の人間が演じる実写になるというのは、もう待ちにまったことなんですよ きっと
だから「待望の実写化」なんて文言が違和感なく 
聞けるのでしょう
まあ、とはいえ 世代の文化の影響もあるのは否定できないとは思います。
やはり幼少期にアニメーションに親しみがないシニア世代などは 実写至極というのは 当然かなとは思いますしね

また長くなってしまいましたが、そろそろまとめたいと思います。
アニメーションの捉え方はもちろん人それぞれですが、少なくとも僕は 現実の代替え品ではないと思っています。 もし僕の話をきいて 何か感じ方が変わったり こういう考えもあるんだと思っていただけたら幸いです。
尚、誤解なきようにアニメーション実写化を全否定しているわけてらありませんので悪しからず。
中には実写二なることで、また違った魅力を放つ作品があるのも事実。 このあたりの話はまたの機会に詳しく語れたらと とにかく今回も長くなってしまいましたので、これにて 失礼します。

※1 ドラゴンクエスト6に登場するキャラクターの一人 ドラクエシリーズの キャラクターデザインは鳥山明氏によるので似ていて然り

※2 プラモデル自体のこと 興味がないは人には聞き慣れないと思ったので一応補足